比翼連理~第12章~

ああこの男はいつもそうだ、肝心なとこでは名前を呼ぶことない。国重は呆れと先程のラディッツの瞳に震え上がりながらも、渋々用意をする。
はっきり言って過去いた明智光秀…あの男の相手をしてた方がダントツマシだ、変態で考えの読めない男だがラディッツより遥かに良い。
ラディを膝に乗せてブラックコーヒーを飲むラディッツ…、どこか気品があり国重はこの男本気で下級戦士かとおもってしまった。
「あなた、本当に下級戦士なんすか?」
「おまえ、10年近く俺といて忘れたか??。ぼけたか?」
「一言いらねえんすわ」本当にこの男は妻と娘以外に容赦を知らねえな、と舌打ちするがそれも睨みつけられて目を逸らした。
「(なんでかほんきでカリグラさんのこと思い出しますねぇ…ああやだやだ)」

『俺の元に来い!、へし切長谷部!!。覚めない春の夢を見せてやる!』傍若無人、唯我独尊とはこの事だと表したあの男。腹が立った血濡れても美しく、血化粧をまとってもなお輝くあの男が。
散々追いかけられた、そのうえで何度も口説かれた。いやはやなぜなのか、月鬼…Raがいるからか。国重は心の中で呟いた。
「(俺様は完璧で歪なものが好きなんすよ、カリグラさん)」あんたみたいな完璧なものではなく。歪なものがね、と。
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