比翼連理~第12章~

数百年前、織田信長の元にいた時はなかったような気持ちがあふれるのだ。国重はそれに思わず自嘲気味に笑ってしまう。
「(刀の俺様が人の心なんて、呆れた話っすわ)」この現場を見たら信長はなんというか、怒るか?。それとも呆れたように大きく口を開いて笑うだろうか。
…カリグラは盛大に笑うだろう、『刀が人の心を知りおったか!』と信長より絶対に笑う。ああもう本気で腹立つ、こんな愛らしい姫を見て背後によぎるのは『これ俺の生まれ変わりの男の娘!』というあのクソ大うつけが…!。
いやいや、今はなんともない。あの男のことは尊敬はすれどかなり嫌いだ。ああ本気で、早く死ねと何度も言ったものだ。そのくらい。
「お嬢さま、はいどうぞ」シンプルな白の皿に盛り付けて二切れ、国重はラディにわたす。
ラディはそれを見て花が綻ぶように笑い食べ始めた。
「羊羹を食べてもちゃんとご飯は食べるのですよ?」
「うんっ!、くーにっあいあとっ!!」
「……はァァ、本当にあの鬼畜暴虐将軍の娘なんすかね?こんなに愛らしいのに」おっと、ポロリと本音が出た。
すると背後からつめたく冬将軍より冷たい暴風がきて国重は震える。
「…おい、何か言ったかぁ??くーにーしーげーくぅーん」
「……あっあはっ、おはよう、ございます?主」ああ彼と付き合いはや10年以上…久しぶりに名前で呼ばれた気がする。
ラディはビクリ!としながらも羊羹を食べ終えて父親…ラディッツをみている。
「誰が鬼畜暴虐将軍だって?、もう一度言ってみろ」
「えーーー、誰か言いましたかねぇ~。あ!、ラディお嬢さま!!片付けは俺様がしてきますから!」
「話逸らすな、クソ刀が。お前の頭を今からへし折ってもいいのだぞ」
「俺様の号からやるのやめてもらって!?」
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