初めまして愛しき方~第1章~

言い合いながらも、カリグラは己の死の事を悟らせないようにしながら、自分が一番気に入っている場所に連れてきた。せめて…彼女には綺麗な思い出を自分とのを持っていて欲しいから。
そこは惑星ベジータには珍しい自然が豊富な庭園だ。
「女々しいかもしれませんが、俺はこう見えて殺風景なとこは嫌いなんだ。だから、ここを作った。」周りには赤や黄色、様々な色の花があったり、緑が茂る木々、更には池や川があり覗けば金や銀の魚が泳いでいる。中には古世代の生物もいた。
「…これは…?」
「おっ、いいのにめをつけたな!。それは俺が地球から捕まえてきたシーラカンスとかいうやつだ!。」
「あなた、バカ!?。何普通に時空に干渉してるのよ!。」
「ハハハハッ!。安心しろ、ただ二匹から三匹を捕まえてきただけだ!。」楽しげにカリグラは、笑い答えた。その顔は普段見せる大人の顔と違い、子供のような無邪気さがある。
「大体よぉ…惑星ベジータには豊富な生物もいなければ資源もない。俺が規制をかけているから以前よりマシにはなったが…あたりの惑星には遠く及ばない。だから、いいだろ?。」地球は生物が多いところだからな、とカリグラは皇嵐に言った。
「今回だけよ…」この男の破天荒な遊びにいくら注意しても無駄だ、とためいきをつく。そもそもあのビルスですら手こずる相手でほかの破壊神たちや界王神もお手上げだったのだから。
「さすが神様だ、心が広い。」こっちに来てほしい、と言いカリグラは皇嵐を連れて前に進んだ。
そこには想像もできないぐらいに、綺麗な光景が眼前に広がっていた。
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