比翼連理~第10章~

娘が生まれて何ヶ月か経とうとしていた、今ではやはり成長の早いせいか少しした単語も言えるしちょっとだけなら2足で歩ける。
「あら!、よく歩けたわねっラディ」
「うー!!! 」そう言ってラディは手を伸ばしながらこちらへと来る、その姿はどこか微笑ましく可愛い。
皇嵐はよいしょっと抱きしめて、ラディのことを抱きしめた。
「可愛いわねっ」パシャリ、とシャッター音が聞こえてくる。皇嵐は何事かと思えばラディッツがすかさず写真を撮っていたのだ。少し呆れつつ声をかける。
本人は何も悪気なく、ラディの成長過程を撮っているんだと話す。何かしら記憶を残したいだろう?と。
「お前も新婚旅行の時に話していたではないか」
「(意外なのよね……彼にこんなに父性があったなんて)」ラディッツは心配していたことがなんのそのというほどにラディのことを溺愛していた、夜泣きの時は率先して起きてあやしてくれる。
自分がしようとしたところ、ある程度彼がしてくれて協力してくれたりラディがお腹すいたと気づけば自分が乳の出が悪い時にと粉ミルクを用意したりと。家族愛があまりないと言われたサイヤ人の中でも特に強いと思われる彼は、むしろ娘のことを溺愛する子煩悩であった。
写真を撮るだけではなくラディと遊んだり、ラディがウトウトしてきたらというと抱っこして子守唄を聞かせていた。
「──…♪……──~♬」鼻歌だが、間違いない。聞き間違えるわけがなかった、不思議な旋律。まるで妖精たちが子供を寝かしつけるようにと子守唄を届けるような。
「……っ(カリグラの…)」彼が時々機嫌いいと歌っていたもの。

暖かなゆりかご

星の光 よろこびよ

いまも みつめた ひとみ ともにいよう

恐れず 夢から覚めても
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