比翼連理~第9章~
ラディッツはその言葉に瞬時に皇嵐を抱き抱える、こんなソファのとこではダメだ。
「寝室に持っていく!、犬に声をかけておけ!!」
「わかりましたっ」人間の生まれ方とは違うかもしれないが、まだ楽な姿勢が取れるベッドの上の方がマシだ。
皇嵐は驚きながらも横になり、生まれやすい姿勢を作る。ドクンッドクンッと強く心臓が鼓動を脈打つ。痛い、術で取り出すことも出来るが今回は──初めてなのだから直接ちゃんと産みたい。
「はぁっはぁぁ……っ!」痛い、でもこれが命の痛みだ。そして祝福せし受け入れるべきものだ。腹の中で渦潮が強くうねり回る、彼と自分の子供が出ようと外の世界に出ようと必死だ。
「皇嵐っ」ラディッツが慌ててきて、手を握ってくれる。珍しい、あんなに普段落ち着いてる男が必死でどうしようと慌てている表情を浮かべているのは。
翼たちも来て、受け止めようとしてくれている。国重はラディッツに手ぬぐいを渡して、汗を拭いてあげてください!と指示を出している。さすが長年生きてきた付喪神、いざと言う時の対応は動揺せずむしろ落ち着いて動いている。
ラディッツもラディッツでどうにか落ち着こうと息を整えて、汗を拭ってくれる。息を整えて皇嵐もみんながいるからと必死だ。
「頭見えてきましたよッ! 」翼が必死に伝えてくれる、あんな小さい子までも自分のために子供の為にと動いてくれてるのだ。
母である自分が頑張らないでどうする、と言う話だ。人間もこんな激痛を味わいながら命を産んでるのかと思いながら皇嵐も必死だ、ぐりっぐりっと身体が動いて生まれようとしてくる感覚はすごくわかる。
「…水のめ」ペットボトルにストローを指したものをラディッツが必死に差し出してくれて皇嵐は頷きひとくち飲む。
「寝室に持っていく!、犬に声をかけておけ!!」
「わかりましたっ」人間の生まれ方とは違うかもしれないが、まだ楽な姿勢が取れるベッドの上の方がマシだ。
皇嵐は驚きながらも横になり、生まれやすい姿勢を作る。ドクンッドクンッと強く心臓が鼓動を脈打つ。痛い、術で取り出すことも出来るが今回は──初めてなのだから直接ちゃんと産みたい。
「はぁっはぁぁ……っ!」痛い、でもこれが命の痛みだ。そして祝福せし受け入れるべきものだ。腹の中で渦潮が強くうねり回る、彼と自分の子供が出ようと外の世界に出ようと必死だ。
「皇嵐っ」ラディッツが慌ててきて、手を握ってくれる。珍しい、あんなに普段落ち着いてる男が必死でどうしようと慌てている表情を浮かべているのは。
翼たちも来て、受け止めようとしてくれている。国重はラディッツに手ぬぐいを渡して、汗を拭いてあげてください!と指示を出している。さすが長年生きてきた付喪神、いざと言う時の対応は動揺せずむしろ落ち着いて動いている。
ラディッツもラディッツでどうにか落ち着こうと息を整えて、汗を拭ってくれる。息を整えて皇嵐もみんながいるからと必死だ。
「頭見えてきましたよッ! 」翼が必死に伝えてくれる、あんな小さい子までも自分のために子供の為にと動いてくれてるのだ。
母である自分が頑張らないでどうする、と言う話だ。人間もこんな激痛を味わいながら命を産んでるのかと思いながら皇嵐も必死だ、ぐりっぐりっと身体が動いて生まれようとしてくる感覚はすごくわかる。
「…水のめ」ペットボトルにストローを指したものをラディッツが必死に差し出してくれて皇嵐は頷きひとくち飲む。
