比翼連理~第7章~

どれだけ寝ていたかは分からない、ベッドサイドからなにか器の音が聞こえてきてなんだ?次は犬か??と思いぼんやりと意識を覚まして目を開ける。
「あらおきたの、ラディッツ」
「皇嵐…っ!?、おまえっ妊婦なのにこんなとこに!」
「馬鹿言わないの、国重から話も聞いたし大丈夫と思ったからきたのよ」少し濡らしたタオルで自分の汗を皇嵐は拭いてくれる、起き上がろうとしてもゆっくりと戻されて頬や首周りに額と拭いてくれて優しい手つきに微睡んでしまう。
優しく香る彼女の香りが鼻をくすぐり、心地いい…迷惑をかけたなといえば大丈夫よと答えられた。
「このくらい邪魔と思わないわよ、あなたもひとりで無茶しないでちょうだいな」
「…男だから、少しはカッコつけたいのだ」
「あのね、あなたはこれから父親になるのよ?。…それに生意気、あなたはあなたしか居ないの。私の夫ラディッツはあなただけなのよ」
「……夫は、俺だけか…」なぜだろうそう言われて、嬉しい気持ちと悔しいような自分の気持ちなのか果ては誰かのもののようなものがあるのは。
情けないと思っているからであろうか、だが皇嵐に頭を撫でられると荒れた気持ちがおちつく。するりとその暖かくも優しい冷たさの手に犬のように擦り寄りラディッツは少し甘えた。
「……居てくれないか?俺が寝るまで」
「…元からそのつもりよ、あなたがあまりにも落ち着いて無さそうと国重からきいていたもの」
「あいつから…?、今回は許してやるか」彼女との会話一つ一つが落ち着いて楽しい。荒れた気持ちがさざ波のように落ち着いていく。
息をゆっくりと吐き、吸って……と彼女の香りを堪能しながらもまどろんでいく。
「もうなにをいうのよっ、彼もあなたを心配してなのよ?」
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