比翼連理~第7章~

頭がとにかく痛い、ズキズキとするがそれだけではなく赤い己と似た目つきの男が頭を離れない。目だけはわかる、だが顔が全ては見えない。
その男の目線が頭から離れない、烈火のごとくとはこのことだと言うほどの鮮烈な赤。ぼんやりとしているのにラディッツはあの幼い頃古い遺跡で見た男だと思った。
なんで、なんでだ今更その男が過ぎるのは……深く何かを思い出そうとしてるのか脳が焼けるほどに暑く痛い。
ベッドサイドに置いた鎮痛薬を飲み、ペットボトルの水を飲み干す。
「……また、取りいかねえと…っ!」クソがっ、とラディッツは少し起き上がったからだをベッドへとたたきつけた。
あの遠征からだずっとこの状態はほのかに身体に熱を持ち、だるけと頭痛──そして何かが頭によぎる気配を感じて気分が悪い。ベジータたちの相手すらできないほどに余裕は無い、皇嵐のことも形としては避けたようになってしまう。
夜な夜な寝付けず、リビングでためいきをつき頭痛がおさまるのを待つ毎日だ。幸いターレスたちが身体を気遣ってくれてゆっくり休めはするが一向におさまる気配がない。
「……勘弁してくれよ…」皇嵐も臨月が近いかもしれないのに、夫である自分がこんな容態でどうしろってんだ。
流石に出産の時に立ち会いできませんでした、とかしたくないぞとラディッツは天井にむかってぼやく。
「おや、随分とお身体辛そうですね主」そうしているとぬっと頭によぎる赤い男とは違う赤の瞳を持つ国重が顔を覗き込んできた。
少しイラッとはしたためベッドサイドにおいた空のペットボトルを投げつけるとそれをキャッチしてその扱いないでしょ!?と相手は叫んできた。
「帰れ、バカパクリ」
「いやいや!俺様、皇嵐様から頼まれてきたんですから!!」
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