比翼連理~第7章~

カリグラのおかげでこの時空はかなり特殊な空間となっていた、さまざまなものが行交い巡る空間。
神としてかなり高位に立つ自分ですら隠れられる空間となっている、流石にそこでカリグラの力をわずかでも出すわけにはいかない。
「……生意気は、力の抑え方をRaと違って知るわけないし」あの男はカリグラから教えられた、とかつて共に食事をしていた時に話していた。
『気まぐれだ、と言っていたが皇嵐に迷惑かけたくないからだろうよ。さすがにそこは弁えてるらしいぜ』その割には月鬼越しにピリついてることはわかっていたが、だが今の時期にバレることが厄介だとは分かっているのであろう。
お腹をゆっくりと撫でて、皇嵐はその赤い瞳を国重に向けて頼む。
「おねがいね、国重」
「かしこまりました…、では俺様は少し話を聞いてきますので」ふっと国重は風となり消えてラディッツの方へと向かった。
皇嵐はそれにほっとしながら、ソファへと座る。
「……ほんと、あの子が心配よ」若くして自分のことを口説いて手に入れたラディッツ、年にふさわしく幼いところもあるがやはりしっかりしているところもありカリグラのことを彷彿させる。
カリグラもカリグラで幼子のような所もあったが、バランスがいいと言うか安心出来た。だがラディッツはやはりどこか不安定というか陽炎のようなところがある。そこにいるはずなのに、いないと思ってしまうような不安感が。
──それこそ、カリグラが亡くなる時のようなものがある。何故なのか?伯父のせいか??。それは問答しても今は分からない、お腹の子のこともある。いまはまず国重に任せようと首を横に振る。
「翼くん、お茶にしましょうか」
「はいっ!僕、お茶請けとお茶の方用意しますね!!」
3/9ページ
スキ