「ほんとっ、大きくなったんだからあなたは」
「俺はもう大人だぞ？、…皇嵐の為ならなんだってする。俺と皇嵐の家族が生まれるのだからな」軽く皇嵐を抱き抱えて、顔を向かい合わせる。ああ、皇嵐の目がなんと赤くて綺麗なことか……彼女のその目に惹かれて綺麗な唇に口付けた。
最初は啄むように、次には深く…と。しばらく重ねた後に離して皇嵐のその赤い顔を見る。
「…可愛い」
「もうッ…！突然キスしてきてっ」
「したくなったからな、…ああ暫くはお前とヤレないな」
「そうよっ、だからあなたも私たちの身体を気遣いなさいな」
「当たり前だ…、皇嵐と子供のこと愛してるからな」もっと、もっと彼女たちを守るために頑張らなくては。そして…穏やかな日々を過ごせるようにしないと。狼の番が妻が妊娠し、家族を守る為にと狩りを続けるようにラディッツは皇嵐をみておもう。
未だ年若い自分だがこの愛しい女たちのために何ができるだろうか、ただひたすらに幸せを願って。
「…あなたも帰ってきたことですし、ご飯食べましょ？。みんなで用意したのよ」
「皇嵐からもか？、お前…妊娠してるのに」
「少しは動かないとダメよ、それに私は普通の人間たちのとは違うわ。多少動いても全然大丈夫、命を感じてその鼓動をきいて…動く方が私にもいいのよ」
「そう、か……だが無茶はするなよ」自室からでて話していると国重の声が聞こえてくる。
「おや、イチャイチャは終えましたか？」
「ああそうだな、お前を見なければもう少し続けれたと思うがなぁー」
「イチャイチャって…！、あなたたち揃って何を言ってるのよ！？」
「あ！、主様！！。おかえりなさいっ！」わーわーと聞こえる喧騒にラディッツは呆れながらも密かに思ってしまった。
「（皇嵐が楽しいなら……、悪くはないか）」