比翼連理~第4章~

麒麟児や最強などという言葉では片付けきれない。
「本当に……あの人はやってのけたわね」全てを支配し、何も見落としがないように支配をしてみせた。たった一人のサイヤ人が、いわゆるチートなどとは片付けきれないほどの才覚を見せつけて。
夫のラディッツもそんなカリグラの生まれ変わりではあるが、やはり封印された器であるためか劣っているところもある。だが頭のきれといざと言う時の判断能力は高いものだ。今回の遠征もなんやかんや生き残り、平然と帰ってくるかもしれない。先日スカウターで連絡をとっていた限りは元気にしており、ベジータたちが暴れててめんどくさいと愚痴をこぼしていたが。
「さて、野菜を入れ……!!??」根菜類や葉物類を鍋へと入れて煮込もうとすればくらっと目眩がして皇嵐はキッチンの縁を握る。
なんで、どうして??。そんな今まで無かったのに…、どこか気持ち悪いだが待ってくれ。

トクンッ…トクンッ……トクンッ…

「え…?」下腹部から心臓の音が聞こえてくる、これはもしや……?。皇嵐はゆっくりと手をかざし淡い光を出して命の鼓動を感じ取る。
間違いない、でもそんな…こういうのはしにくい体質だ。命を作るにも自分の力から、まさかそんな直接的な──
「私、妊娠してるの…?」カリグラとのときですらやれなかったのに、いやあの時は未練ができるからと拒絶していたのはあるが。そんなまさか。
ラディッツとのを受け入れようとしたからであろうか、彼も彼で自分を絶対に孕ませると意気込み毎日抱いてきたりしていたから。だが上級の神であればあるほど、出来にくい。始祖の自分はなおのこと──、なのに出来たのか。ラディッツと、自分の子供が。今はまだ少し儚い。
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