比翼連理~第3章~

「…それに、どうせいつかできるのだ。皇嵐に子供が出来るかもしれん、とお前たちくらいは把握してていいだろう」ラディッツからの真剣な言葉に、ターレスとカリーはまた顔を合わせて目をぱちくりとさせる。この言葉、それに言い方…ラディッツは信頼して言ってきたのだ。
あのラディッツが、皇嵐との事は自分一人でやるとかよく言い張るラディッツが。暗にいつか自分たちを頼るかもしれないとつげてきたのだ。こんな嬉しいことは中々ない!、いやたしかに嫌な予感もあるがあのラディッツが!頼ってきた!!。それが今は嬉しい。
「っそういうことならまっっかせなさい!、俺がなにかあったときはお前たちの手伝いしてやんよ!!」
「はぁぁーしょうがねえやつだな、ラディッツは。このオレがオニーチャン代わりとしてやってやるぜ?」
「急にウザ絡みしてくるな!、きさまらがちょうどいいからしてやってるだけだぞ!!!」
「それでもいーんだって!、お前が頼ってくれた!!。その事実が嬉しいのよー」ケラケラと笑うカリーにラディッツは顔をしかめるが、満更でもなさそう。ターレスもターレスでうれしそうに、どこか父親のような暖かい瞳でラディッツのことをみている。
皇嵐はそれを隣で眺めながら、ほっとしていた。ラディッツはひとりじゃない…、時折彼はカリグラが満月を眺め浮かべてたような少し寂しそうなそして世界が憎いといいたげな顔をすることがある。その度に皇嵐は心苦しかった、自分が彼らを孤独にさせたのだろうかと思ってしまって。その度にごめんなさい、と心の中で呟いていた。
だがこの光景を見ればラディッツはひとりじゃないのだ。少なくともカリーやターレスはラディッツの為にと動いてくれる存在であり、家族なのだ。
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