比翼連理~第2章~
「ありがとう、ラディッツ」私の最愛だったお人──、彼ならきっと自分とラディッツのことを大事に見守ってくれるはず。
そう思えば彼の自分にしか見せたことの無い子供のような笑顔を思い出した。
花屋から出たあと藤の花をモチーフにしたアクセサリーが売ってある、という店にも寄ったりした。
「ここのお店は本当に藤を売りにしてますね」翼はイヤリングなどを見ながらそうボヤいた、ラディッツはたしかになと頷きやけにその花があるとおもう。
「その皇帝とやらのだろうか」
「…でしょうねぇ、日本でも藤は恋の象徴としても取り上げられてました。壮大なラブストーリーがあまりにも良くてではないですかね?」国重はひとつ、薄紫色の藤のイヤリングを取り呟く。日本でもそうだ、源氏物語や和泉式部日記など壮大な愛の話というものは色々と取り上げられやすい。
恋愛というものはスパイスのようなものでピリりと甘い刺激を与えてくれていいからだろう。それにカリグラの話はいかにも人間が好きそうなものだ、─怪物が女神に愛を教えられて生きて行く話─長いドラマにもなりそうな壮大なものでいいだろう。
それは藤の花言葉や生き方にもあう、巻き付くものを捉えたら離さないほどに大きくなる藤の生態。カリグラもおなじく、皇嵐のことを捉えて離さないのだから。
「…そいつも、"甘く捉えたい"と相手になったのではないか」
「っ!?」白藤のイヤリングを自分にかざし、真剣に言うラディッツに皇嵐はどきりとする。ラディッツの言葉が、あまりにもカリグラと重なりすぎて彼と重ねて言ってるように感じてしまったからだ。
「ん、お前にはやはり白が合うな皇嵐」
「ありがとう…っ、あなた私につけるのばかり見すぎよ」
そう思えば彼の自分にしか見せたことの無い子供のような笑顔を思い出した。
花屋から出たあと藤の花をモチーフにしたアクセサリーが売ってある、という店にも寄ったりした。
「ここのお店は本当に藤を売りにしてますね」翼はイヤリングなどを見ながらそうボヤいた、ラディッツはたしかになと頷きやけにその花があるとおもう。
「その皇帝とやらのだろうか」
「…でしょうねぇ、日本でも藤は恋の象徴としても取り上げられてました。壮大なラブストーリーがあまりにも良くてではないですかね?」国重はひとつ、薄紫色の藤のイヤリングを取り呟く。日本でもそうだ、源氏物語や和泉式部日記など壮大な愛の話というものは色々と取り上げられやすい。
恋愛というものはスパイスのようなものでピリりと甘い刺激を与えてくれていいからだろう。それにカリグラの話はいかにも人間が好きそうなものだ、─怪物が女神に愛を教えられて生きて行く話─長いドラマにもなりそうな壮大なものでいいだろう。
それは藤の花言葉や生き方にもあう、巻き付くものを捉えたら離さないほどに大きくなる藤の生態。カリグラもおなじく、皇嵐のことを捉えて離さないのだから。
「…そいつも、"甘く捉えたい"と相手になったのではないか」
「っ!?」白藤のイヤリングを自分にかざし、真剣に言うラディッツに皇嵐はどきりとする。ラディッツの言葉が、あまりにもカリグラと重なりすぎて彼と重ねて言ってるように感じてしまったからだ。
「ん、お前にはやはり白が合うな皇嵐」
「ありがとう…っ、あなた私につけるのばかり見すぎよ」
