万物の神をも恐れさせるもの

これは明日、なにかヤバイことが起きるのではないかと思いながらも擂牙は内心おどおどしながら答えた。
「惑星ベジータと言います…」惑星ベジータ…男は名前を呟き、言った。
「…何処にでもありそうな名であるな。そういえば…そこにカリグラの魂を封したものがいるのであったな。」
「…はっ。しかし、あなた様の手を患わせなくてはいいかと…



黒王様。」そう、この玉座に座る男はあの長谷部が言っていた男なのだ。
皇嵐の育て親でもあり伯父の大魔王。この世とあの世でも一番最強の男であり、すべてのはじまりのものだ。
「…その結果、カリグラとやらからしてやられたであろう?。次のものどもがうまくやるとは思わぬがな…確か、ガイウスの友人であったな。カリグラは」ふ、と己の気まぐれで悪魔にした男のことを思いだし黒王は言った。
「…えぇ、遥かに離れている星ですが…」
「…成る程な。最近の下界は気まぐれ程度の面白さにはなってきているのだな。界王どもに伝えておけ。」

「カリグラの魂を封印したやつを見張っておれ…怠慢は許さぬとな。」刃物のように目を細めて黒王は、言い放った。
「…御意。」その言葉を聞くと擂牙は、黒い煙となり消えた。黒王はそれを見てニヤリと笑い、言った。
「…ラディッツと言うやつ、調べる価値はあるであろうな…その弟も。」
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