比翼連理~第2章~
「いえっ、お加減が優れないならもう少し休まれますか?」
「大丈夫だ、休んでた方が…じじいの記憶を思い出しちまう。国重からか?」
「はい、滞りなくおふたりは仲良くされていると。あと……」ああこれは言っていいのだろうか、最愛の女を失った主君に。しかも親に殺されてしまった主に。
思わず口を紡ぐと気遣わなくていい、とため息をついた月鬼がいってきた。
「結婚、したんだろ?。"俺"と皇嵐が」
「っは、はい…」
「…良かったじゃねえか、めでてえことだ」ふっ、と何も言うことないと今までの人生であまり見ることのなかった月鬼の笑みに長谷部は見惚れる。
彼が、ここまで幸せに笑うのなんて最愛の帰蝶のまえでくらいだった。なのに他人のことで、いや自分のことでだからだろうか。こんなに優しく微笑むなんて。
「……主…」
「そうだな俺も幸せになりたかった、って想いはあるが…あいつが幸せならそれでいいというおもいもあるぜ?」そう言いながら笑う彼の顔はなんと優しいことか、どこか慈愛をともしていてああ本当にここの自分のことを大事にしているのだと長谷部は思う。
「…で、報告はそれだけか?。あとは??」
「今のところはありません、双方みなみな楽しまれてるようで…。強いて言うならこちらの主が寝坊されたリでしょうか」
「っくははは!、早速盛りあがってかぁ?。良いじゃねえかわーった、じゃっ……俺はまた探したりすっからよ茶でも煎れててくれ」
「畏まりました」起き上がり、なにか本棚をあさりさがす姿を見ながら長谷部はその部屋を後にした。
「……っやっと下がりやがったか」
『騒がしくてたまらんな…、へし切長谷部。ああ信長のか?』
「てめえが色々と俺にしてきたりするから怪しんだんだろうがっ!」
「大丈夫だ、休んでた方が…じじいの記憶を思い出しちまう。国重からか?」
「はい、滞りなくおふたりは仲良くされていると。あと……」ああこれは言っていいのだろうか、最愛の女を失った主君に。しかも親に殺されてしまった主に。
思わず口を紡ぐと気遣わなくていい、とため息をついた月鬼がいってきた。
「結婚、したんだろ?。"俺"と皇嵐が」
「っは、はい…」
「…良かったじゃねえか、めでてえことだ」ふっ、と何も言うことないと今までの人生であまり見ることのなかった月鬼の笑みに長谷部は見惚れる。
彼が、ここまで幸せに笑うのなんて最愛の帰蝶のまえでくらいだった。なのに他人のことで、いや自分のことでだからだろうか。こんなに優しく微笑むなんて。
「……主…」
「そうだな俺も幸せになりたかった、って想いはあるが…あいつが幸せならそれでいいというおもいもあるぜ?」そう言いながら笑う彼の顔はなんと優しいことか、どこか慈愛をともしていてああ本当にここの自分のことを大事にしているのだと長谷部は思う。
「…で、報告はそれだけか?。あとは??」
「今のところはありません、双方みなみな楽しまれてるようで…。強いて言うならこちらの主が寝坊されたリでしょうか」
「っくははは!、早速盛りあがってかぁ?。良いじゃねえかわーった、じゃっ……俺はまた探したりすっからよ茶でも煎れててくれ」
「畏まりました」起き上がり、なにか本棚をあさりさがす姿を見ながら長谷部はその部屋を後にした。
「……っやっと下がりやがったか」
『騒がしくてたまらんな…、へし切長谷部。ああ信長のか?』
「てめえが色々と俺にしてきたりするから怪しんだんだろうがっ!」
