未だひとり

何故だ、なぜみなみなそちらへといくのだ?。カリグラの何がそんなにみなの心を引きつけるのか、それがわからない。ただの人間、…いや化け物。むしろ世界に嫌われた最悪の存在ではなかったか。己と同じようにカリグラを嫌うものたちは良かった、と自分に話してきて歓喜の声をあげた。
だがそれ以上に惹かれたものたちが多いゆえかいやいやながら行動し、うらみがましくみてきたのだ。
カリグラ=ガイウス…、生命のバグそして世界の歪みのような男。皇嵐も一筋涙を流して、自分に一言言ってきた…
『あの人は…、カリグラは……私を唯一見てくれた人なのです伯父上』あの涙がなんと美しかったことか…、拭いてやろうと手を伸ばせば軽くはたかれてしまった。なぜだ?、そなたを穢らわしい猿からまもるためにとしたのに。
あの時見た首筋にある無数の赤い痕、カリグラが皇嵐につけたマーキング……ああ反吐が出そうだ。己のモノがあの化け物によごされたというので。
「なぜ我を拒絶する…皇嵐…!」虚しい心の叫び声は黒い空間へと響き渡った。
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