比翼連理~第1章~

「(こういうのも悪くないな……)」彼女と待ち合わせをしてデート、いつか……自分たちのことを何も知らないどこかの星でそのような生活をしてみてもいいかもしれない。
原初の女神と人間、そんな関係を知らずただの女と男としてみて貰えれるようなところで。まさかなの妄想をしつつラディッツはベッドから出て着替えの準備をし始めた。
「なにか食いたいものとかあるか?」
「そうね…、あなたは嫌でしょうけどフルーツが沢山のったパンケーキでも食べたいわ」
「げっ…、そういうのよく食えるな皇嵐」
「あら?、甘いものは身体にいいのよ脳みそを癒してくれるもの」
「確かにエネルギーとしてのものは補給できるがなぁ……、俺は普通のを食うぞ」
「そうしなさいな、あなたにとってはお酒がいいでしょうけど」
「……そこは否定せん」身支度をしながら光に照らされてキラキラと光る指輪は、まるでこれからの自分たちの軌跡を照らしてるようだった。
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