比翼連理~第1章~

「はぁっ…ぁう…!」快感のあまりに涙が出てくる、皇嵐は自身の欲求不満のような反応に恥ずかしくなってきて声をなんとか抑える。
こんなの恥ずかしい、仮にも神が少しした触れ合いに声を上げてしまうなんて。
「…おう、らん…」寝言で自分の名前を呼びつつラディッツは口付けてくる。唇と肌が触れ合う温度が気持ちいい、なんでこんなにと思うが甘く声を上げてしまう。
「っふぅっ…!」ついには胸の薄桃色の飾りを軽く噛まれてイッてしまう。ガクガクと腰が震え、内股を愛液が滴っていく。
「…もうッ、この生意気は…!」なんとか荒い呼吸を整えて皇嵐は小さくつぶやく。一体どんな夢を彼は見てるのだか。彼の蒼混じりの黒髪を撫でて、その幼い寝顔をみる。きりりとした眉毛に、伏せられた瞼。
まつ毛もキラキラと輝き綺麗、引き締まったからだはとても立派で鎧のよう。ここに至るまで本当に色々とあった、いや本当に。ラディッツからこれ人間たちで言う犯罪では?というようなことまでされた。それは彼自身が愛し方というものを悩み、そしてひたすらやれることを徹底的にやり自分に示してくれたのだろう。
「真っ直ぐな変態さんね」ひたすらにストレートに愛をぶつけてくれて、人の弱さやもろさというものを抱えつつもどこか人間離れしたバイタリティで行動してくれる。愛しい人間の旦那様。
彼のあたたかさに自分も軽くウトウトしてきた、ヒノヒカリのようなあたたかさを持つラディッツの体温に。
「私も、少し寝ようかしら…」きっと彼の夢の中の自分はまたまぐわってるだろう、それも悪くないがどうせなら…ラディッツとどこか2人で出かけてデートをしている場面を夢で見てみたいものだ。
ああ、藤棚のある街を巡るのもいいかもしれない──
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