初めまして愛しき方~第4章~

「だっ誰だ、お前は…!。」銀色の南蛮鎧に、黒く長い髪、鬼灯のような赤い目…。そしてひび割れたような顔にあるあざ。
「サイヤ人じゃねぇなぁ…!。」しっぽもないことや目の瞳の色からもそれは明白だ。
「バカパクリ…勝手に出てくんじゃねぇ!!。」ドカァ!。瞬間、ラディッツが飛び上がり男の頭を拳骨で殴った。
「いだぁ!、主そりゃないっすよ!?。あと名前は言ったでしょ!。長谷部国重!!。」
「ハセベ…あぁ!!。お前まさか、あの封印されてたやつか!」あの祠のやつ!!!、とカリーはおどろく。
「正解~、正確には封印されてあげたね☆。」(白銀の髪にこの力…あの人の息子か。)国重はニヤリ、と笑い言った。
「これがっ、封印された刀の…!?」てかラディッツのやつマジで従えたのかよ!、と2人はぽかんとする。
「そうだよ。あんたら見たとこ主と仲良いから現れていいと思ってね。」いつのまにか国重はふたりの後ろに回り、ツー…とふたりの首筋を撫でた。
「あんたらのスカウターとか言うやつはぁ…悪魔でも神さん相手にも通じないみたいだね。」カリーとターレスは、ほぼ同じ動作で国重の顔を見る。冷たい目だ。極寒の地獄を思わせるような赤い目…普通は焔の方を浮かべるだろうがなぜかその表現がよぎった。
(こいつ、人を殺しなれてやがる…)戦士とかの己達と違う立ち位置にいるものだとカリーはすぐに察した。
一番戦う時に厄介な相手だと。
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