ひとつの幸せ~第13章~

「(お生憎様、私の方が年上よ…お嬢ちゃんたち)」なるほど、国重が話していたのはこういうことか…カリーたちのも。
ラディッツはモテる、と見た目だけで。これは…カリグラとの時のこともよぎる、いや彼の時の方が規模はすごかったが。周りの視線を取っていき、魅了する。たしかにラディッツも未だ少し幼いところはあるが、…自分とやることはやってるせいか男らしい雰囲気がある。若い女子には刺激が強く、注目を浴びてしまうだろう。
ラディッツ本人はその視線に興味無いせいか気づいておらず、夜どの酒を飲むかと自分に話してきてる。
「……皇嵐、大丈夫か?。」お姉さん、若い子の姿勢に驚くわと考えているとラディッツが心配して声をかけてきた。
「…あっ、だいじょうぶよ。」
「ぼーっとしているからな…、暑さにやられたか?。」
「確かに暑くはあるけど…、気持ちいい程度よ。この後どうしようか少し考えていたわ。」いけない、いけない。先程は見ていないおかげで心にゆとりがあり、ラディッツに妬けるわねといえたがいま現場を見てしまうと心がザワつく。
これでも歳上だ、大人の女として少し振る舞わなくては…。
「…その割には神妙な面をしてたがな。」
「そうかしら?、確かに真剣に考えてたけど。ラディッツもなにを「お前、悩む時少し目をそらすくせあるよな」!?」本当カリグラといい、ラディッツは何故こうも見抜いてくるか。自分に対してラディッツは特に容赦のない気がする。
見落としたくないためだろう、それと記憶喪失の時もあってかさいきんはよくみてくる。
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