ひとつの幸せ~第13章~

普段暗めの色でしか見たことないが、あたりの色のせいかやけに明るくキラキラしているように見えてしまう。
「…酒あるな。」かっこいい、と思ってみていたがその見られている当人は酒があることを思い出しポツリと呟いている。
「あなた、早速飲みたいの?。」
「まぁ、な。カリーのばかが考えたりしてたのもあるからな…」ラディッツは酒豪だ、それもかなりの。水のように酒を飲むこともあるほどだ。仕事終わりは必ずと言っていいほど、一升瓶を複数個はあけるほどだ。
なんでそこまで好きなのか?、と聞いたことあるが「味が美味い」ただそれだけを言われたことは覚えてる。
「(ホントの酒飲みよね…)」カリーたちに飲兵衛共が、とラディッツはよくいうがラディッツも負けないほどでは無いだろうかと皇嵐は度々思う。そもそもカリグラのもあるし…。
「…あとに飲む、たしかに今飲んでもいいが……(プロポーズのもあるし、指輪も)」
「あら?、あとの楽しみにでもするつもり。」
「そうだな、先に皇嵐のでも頼んでおこう。バカパクリに茶でも用意してもらう。」
「あなた、国重に対しての相変わらず酷いわよ…」国重がいれるお茶は確かにうまい、だがここでまでとは……哀れと思うと同時に国重もなんやかんやラディッツから信頼はされてるということだろうと思う。
「あいつにはこれくらいでいいだろ。」従者なのだから、とラディッツはいう。もうっ、と思うとヒソヒソと若い子たちの会話が聞こえてくる。
どうやら、ラディッツの見た目に惹かれてる子のようだ…。
「隣彼女さんかな…」
「兄妹じゃないよね?」
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