ひとつの幸せ~第13章~

こっちを見ろよ、と言いたげな少し葛藤してそうなでも彼のことが大事だとあからさまにわかるような。
なんということだ、と思いながらもあのターレスが…となる。確かにカリーには、ターレスくらいがちょうどいいかもしれない。
「えっえぇ…」
「ひくよな、俺もカリーのどこがいいのかわからんがターレスには良いらしい。俺によく相談してくるぞ。」そう話してるところで予約注文していたものが届いた。
翼はついに来ましたね!、と飛び跳ねる。
「僕は見ててわかりましたよ?、ターレスさんのきもち。カリーさんが誰かと話してるとよく後ろから睨んでましたもん。」知らなかった…、どうやらこの場で上手く気づけてなかったのは自分だけらしい。
翼の洞察力にも驚いてしまう、さすが向こうのラディッツの側仕えをしていた子供だ。
国重がハイハイやりますよー、と貝や大きな魚そして野菜たちを慣れた手つきで置いていく。
「翼さんもいいっすか?、台下に置くので。」
「はい!、分かりました!!。」
「主と皇嵐様は先に飲み物でも見てきてください、俺様たちはおふたりの後にでも行くので。」
「僕たちで焼いておくのでゆっくりしてください!。」
「いいの?、それならお願いするわ。」
「…行くか。」自然に皇嵐の方を抱き寄せ、ラディッツたちは向かう。人も多いが本当に楽しいところだと皇嵐はみる。
カリーらしいというか、ほんと祭りとか騒ぐのが好きなのだなと。だけどあの子、ターレスの気持ちに気づいてるのかしら…と少し悶々とする。
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