ひとつの幸せ~第13章~

なるほど、自分がいない時にかと納得する。大方探していたという時期になのだろう。
「ふふっ、なんやかんやあなたあの二人と長い付き合いよね。」
「はぁ、腐れ縁と言うやつだ。」そうかしら?、と皇嵐は聞き返すがラディッツはそうだと返してくる。
「その時にカリーのやつが酒を飲みたいからで頼んでたのが…初めてだな。」
「いやぁー、普通に仲良いじゃないですか主とあのふたり。」
「…お前、俺が皇嵐に会うまでの間どのような状況かしってか?。あのカリーに片思いのターレスを見てた俺の気持ちわかるか??。」海の家のメニューなど見に行こうかと考えていた皇嵐の耳に思わぬ言葉が入ってきてピタリと止まる。
ん?、片想い…??。誰が誰に、と。皇嵐は人の心を見れはするが基本深入りしないようにとその力を閉じている。そのためこのラディッツの言葉が今この瞬間気になって気になって仕方ない。
「えっ、とラディッツ。誰が誰に片想いなの……?。」
「ターレスがカリーに、だ。」ん??、気のせいではなかろうか。いま我が甥の名前が出てきたのは。
「ターレスが…?」
「カリーに、だ。」はい??、え?。
「待って!、ターレスってあのターレス!!?。」あの!?、カリーより年下ではあるがよくサポートしてくれて自分のこともなんやかんや面倒見てくれてたターレスが!?。
ラディッツが記憶を忘れた時に今思えばナイスサポートをしてきたターレスが!?。
あの飲んだくれの甥に片思いをしてると!?。皇嵐は唖然とするが、でも確かにターレスがカリーに向ける目はなにかちがってたなとおもいだす。
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