ひとつの幸せ~第13章~

的確にツボを蹴るラディッツの足にこの人はほんとに!!となる。
「おい、早く飯用意するぞ。」
「あーー、分かってますよ。なんか予約してたのあったでしょ?、おふたりが浜焼きを。」
「ええ、ちょっと気になっちゃって。」海鮮をふんだんに網で焼く浜焼きを事前に注文していたのだ。
カリーからもそれ美味いから食えよ!、あと酒!!といわれたが皇嵐は自分は酒に弱いからといってかわりに果物を使ったジュースを頼んでおいた。翼にも、国重は久しぶりに少し飲みたいと酒を頼んだらしいが。
「お前は酒じゃなく、女どもの血でも飲んでろ」
「さっき返したじゃないっすかー、ヤダー」ラディッツから相変わらず冷たい扱いを受けている。
「いいじゃない、国重酒には少し強いし…ホテルもあるし、ね??。」
「ちっ!、なら一つだけ受け取りついでに買ってこい。」
「はいはーい、わかりましたよ。」皇嵐様感謝ですわ!、と国重はいってくる。なんやかんや彼も楽しんでいるようで、皇嵐はほっとする。
「浜焼き久しぶりです!、僕。」翼も楽しみにしているのかルンルンだ。
自分は初めてだな、と皇嵐はおもう。そもそも神の食事も人間のようにとる時もあれば生命力をもらうときがほとんどだ。ここに来てからは普通に食べるようになったが、…自分のたべてる姿を見てラディッツが愛おしそうに微笑むから。
「どういうのが来るかしらね…、ラディッツもはじめてなの?」そういえば、と思い彼に問いかけるといや違うと話してくる。
「カリーとターレスとした以来だな、言っても数年ほど前だが。」
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