ひとつの幸せ~第13章~

少し遊んだあと浜辺へとあがり、国重の所へと向かうと何かと女性に声をかけられていた。
「オニーサン、どこの人なんですか?。」ヒューマン型のものや半獣のものなどがいる。おそらくどこかの惑星の団体のものなのだろう、と皇嵐は眺める。
「一緒に海泳ぎませんかー?」楽しげに声をかける女性たちに皇嵐は若いっていいわ、とみる。
「羨ましいわね、彼女たちが」
「……騒がしい豚共だろ。」
「こらっ、ラディッツ!」いくら少し離れにいるからとその発言はないでしょ、と注意するがラディッツは知らぬ顔だ。ああほんとに自分以外には冷たいのだから。
「さあ、どこの人でしょうね…お嬢さんがたのお誘いありがたいのですが、俺様これから主たちと昼の用意をしないといけないので…」サラリと断る国重に、手慣れてるなと皇嵐はおもう。さすが戦国の風雲児の刀、格が違う。
「えっ、じゃあその上司の……」ちらりと女性たちはラディッツたちの方を見るとぞわっとする。
「……」近づくな、雌豚共がと冷たい目で睨んできてるからだ。
一部の女性たちはこれ、いいかもと思うが横にいる皇嵐の姿を見てなにか負けたと感じて去ろうとする。
「また時間ある時にでもしましょうか?、お嬢さん方。」
「っっはい!」ああこのイケメンいい!、と思いつつ去っていった。
「きさま、ろくなもの呼ばんな。」げしげしと国重の足を蹴るが、蹴られた本人はなんすか!!と反論してくる。
「向こうがたまたま声をかけてきただけですよ?、俺様はそれに痛い!痛い!!」
1/11ページ
スキ