ひとつの幸せ~第12章~

「さっきのよ、あなたサラッと私の後頭部に手を回してきたじゃない。」
「…あれは、したくなったからだが。」
「体と行動噛み合いすぎでしょ、ほんとそれなら他の人にもモテ!?」がっ、と手を引っ張られて腰を抱かれまた口を重ねられる。
「っんん!?」ぐいっ、と抱きしめられまわりからはラディッツのからだで見えないようにされつつ口内に舌が入ってくる。
皇嵐の舌を求めうごき、見つけた途端絡め取られ歯列をなぞられる。彼の舌でぐちゃぐちゃにされてるんじゃないかと錯覚するほど気持ちよく足が抜けそうになるが、腰を強く抱きしめられてるおかげでたおれない。
「んっ、ふっ……、あっ」なんとか鼻で息をして耐えるがぼーっとしてくる。
もう無理、となったところでラディッツからやっと離された。
「何度言えばわかる?、皇嵐以外興味無いとな。」キスをした本人は先程と打って変わってよゆうがなさそうなかおつきで自分を見てくる。
「…あまり言うと、すぐベッドに行くからな。」耳元で低く冷たくラディッツはいう。ー分からせてやろうか、その体にー
「っっ!」ぼっと赤くなり、まだ昼になろうとしてるとこでしょ!?と皇嵐はラディッツを押しのける。
「もうっ!、わかったからっやめなさいっっ」歳上をからかわないの!、というがラディッツはその様子を見てほんと可愛いなとおもう。
「…愛らしいな、皇嵐。」だが昼頃か、ゆっくりと時間が迫ってきてるなとラディッツは空を見た。そして、うっかり視界に入ってしまう。
「(いやー、お疲れ様です主)」
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