ひとつの幸せ~第12章~

またこいつは…、とターレスはため息をつく。色々と言ってはいるが、単純にカリーは酒を飲みたいだけだ。
フリーザの1件の頼みも、ミィーティングで酒も飲めることがある。
何より1番は、いま休暇中のラディッツに迷惑かけない為にと話していたが。
「(大方この二人のなかでラディッツがどう立ち回ってるかも気になるからだろうよ)」それは自分も同じだ、ふたりと生まれも育ちも違うラディッツがどうやって言ってるか気になっている。
数少ない同胞のひとりがラディッツだ、なにがあってるかは正直心配なのだ。
遠征時は特に自分とカリー、ラディッツと分かれることが多い。理由は未だ分からないが、恐らく惑星ベジータ滅亡前に分けられたチームからであろう。体良くまとめて見やすいとかであろうかとは思う。
ぼりッ、と頭を搔く。正直このふたりとチームを組むのは片手で数えれる程度しか経験したことがない。その中どうしようかと思うが、カリーの方は何も悩んで無さそうだ。
「脳天気なヤツめ…」よく言えば楽観的、悪く言えばアホかとターレスはためいきをもう一度つく。
「オイキサマ」そうしてるとベジータから話しかけられた。珍しい、と思いターレスはベジータのほうをみる。
「お坊ちゃんがなにか?」
「…カリーと共によくいるなら、ある程度実力があるやつだと見ていいな。足を引っ張るなよ。戦闘力はラディッツよりあるらしいが。」
「ハイハイ…、下級のことなんざ気にしなくて結構ですよ。」分かっちゃいねぇ、オレたち3人の中で1番ラディッツがぶっ飛んでんだよ。
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