ひとつの幸せ~第11章~

「……」むすッ、としてるところは相変わらず子供だなと思うが皇嵐は心がちくりとする感じがした。
「あら、それは柄にもなく…ナンパした人たちに私も妬いちゃうわ。」不機嫌なラディッツに近づき皇嵐はいう。
言われたラディッツ当人は、不機嫌な表情から一転。皇嵐が嫉妬してる!、と嬉しそうだ。
「……大型犬ですかね。」
「主様とても嬉しそうですね。」いい事だと翼は頷く。
「そうですねぇ、騒がしくてたまんねえですが。」
「私はもう水着を選んだわよ、ラディッツ。」
「水着…?。」ぴくっ、とラディッツは反応する。好きな人が何を選んだのか気になるのは男の性のようなものだ。
だが、だが同時に気づく。ビーチでは不特定多数に皇嵐を見られかねないということに。
「おい、上着は買ったか?。」だが皇嵐が海を楽しみにしてるのは紛れもない事実だ。
余計な虫共から守らないと…、とおもいまず上着の確認をする。せめてなんぱな連中から見られる面積を減らさなくては。
「上着?、見てないわよ。ワンピース型のだし、要らないと思って。」
「その、日焼けとかあ「単純に見られたくないからと言いなさいよ、ガキですかあんたは。」うるさい!バカパクリ!!」心を読んでくる国重にラディッツはこえをあらげる。
わかっている!、素直に言えるけど!!。だが日焼けも心配してるのは事実だから。
「……っ、そうね…少し見ようかしらっ。」言われてる皇嵐も国重の言葉に顔を赤くする、ラディッツもラディッツで密かに嫉妬してるということに。
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