ひとつの幸せ~第11章~

シャラシャラと軽やかな音が響く、ブレスレットにある巻貝は鮮やかな色を出していた。
桃色の華やかな色や、所々青味があり美しい…ああ彼の髪の色みたいだ。
「これ、ひとつ買おうかしら。」ふふっ、と軽く笑い皇嵐は手に取った。
「いいとおもいますよ!、お似合いになるかと。」
「ありがとう、さっ水着も見ましょ。」久しぶりの買い物だ、買い物は女子の趣味とよく言われるがそれは確かにそうと思う。
だって、美しいものを手に取って手に入れられるのだから。自分を彩り色の美しさを感じられるから。
よく見るとレディースコーナーの横にキッズ用もある。可愛いものからかっこいいの迄、子供用もはばひろくあるのだと皇嵐はみた。
女性の方もウエストを隠せれるワンピースタイプから、ビキニやフリル付きのものまでもある。
「どれにするか悩むわね…」淡い色から濃い色まで、様々な宝石を見るような気持ちで心踊ろされる。
「僕も自分の悩みます…」上着もあってかっこいい龍が背中にあるものや、海系のイラストが描かれてるものまであり翼はそのふたつを手に取ってみていた。
「これ、国重さんみたいでかっこよくて悩みます!」龍が書かれているものを見せに来て皇嵐はみる。確かに、赤い目の黒龍で国重本体とそっくりだ。
「…確かにソックリねぇ、翼くん彼が黒龍ってしってたの?。」
「?、はい。普通にみてたらわかります。」この子、霊視得意なのかと皇嵐はおもう。国重本人は隠していたりもしたのに。
「(さっさすが向こうのラディッツの従事者かしら)」
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