ひとつの幸せ~第10章~

若さというかなんというか、その真っ直ぐさにはいつも驚いてしまう。
彼からすれば言いたいことを言ってるだけ、なのだろう。でも長く生きてきた自分には恥ずかしくてできないことをやってのけるから感嘆する。
「言いたいことを言ってるだけだ…、お前にはそう言う方が伝わるだろ?。」
「ええ、そうね…。ありがとう、ラディッツ。」
「おふたりさぁーん、イチャイチャするのいいですがお茶とか飲まれますか?。」
「国重!?、…そうね。貰おうかしら。」この2人は、と国重はため息を着く。とうのラディッツ本人は邪魔するな、と言いたげに睨んでくるが子供もいる前だ。危ない展開に行く前にとめますよ、と呆れたように視線をかえす。
「では入れてきますよ、カリーさん。水とかも入れてくれてたらしいので。」
「ああ、あいつ万が一ので4日分ほど食料入れてくれているらしいな。」ほんとに万が一のだ、と念押で言ってきてたなと思い出す。オマケに浄水器もつけて。
「万が一のために備えておいて損は無いですからねー」電気ケトルに水を入れて国重はお湯を沸かす。
「予防は大事ですよ、急に事故はありますから!。」翼は国重の足元ではいっ、と茶葉を渡しながら言う。
この子供は、ほんとに教育をしっかり受けてるなと国重と皇嵐は感心する。
「(さすが、カリグラの器が鍛えたこね…)」
「(ほんとさすがカリグラさんのですわ…、うちのこの暴君も見習ってもらいたいですわ)」
「何か余計なことでも思ったか?、バカパクリ。」
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