惑星ベジータに封印されてたもの

「あぁ!?、小わっぱ言うな!。」俺をガキ扱いするな!。
「…できたらやめてやる。」
「じゃっ、できたら従えよ!。」
「できたら、な。それを抜けたら資格ありと認めてやる。」(こんなガキにできるはずない。)龍は、心では笑っていた。その刀が抜けるのは、真なる悪にしか無理だからだ。第六天魔王…神も仏すらも食らわんとする仏教では最大にして最強の魔王だ。それがこの龍…長谷部国重。これを従わせたのはただ一人…織田信長だけだった。
だから、国重には自信があった。この子供に服従は無理だと言うのが。
しかし、予想は越えた…
「抜けたぞ。あっさりとな。」ラディッツが抜いたのだ。あっさりと…。
「なっ…!?。」はっと、国重はあることをおもいだした。
己の主人にあっていたあの男…魔王・カリグラ。そのものとこの子供は似ている。よく見れば分かる。彼が持つ狂気とその小さいからだには似合わない残虐さが。カリグラが封印されたからだと言うことが。
そして、彼が望む他のものからすれば恐ろしい野望が。神を我妻にすると言う欲望が。
「なんだ、従わないのか?」そのサイヤ人の特徴のひとつの黒い目が国重には何もかもを飲み込まんとする闇に見えた。
ー間違いない…ー間違えるはずがない。この子供はあの男と同じものを持ったやつだ。ー
「…約束は約束だ。」途端、辺りのものを吹き飛ばす突風が起きた。目を凝らしてみると、あの竜は消え変わりに黒い渦が出て、徐々に消えていった。
3/6ページ
スキ