再会

今まで沈黙してた彼が話したことに国重は少し驚きつつ質問する。あの長谷部が答えてくるなんて。
「…それは、主もこの方みたいになりかねないと?。」
「そういうことだ、お前の主が付き合っているお方と酷く引き裂かれたりな。」あとはわかるだろ、と国重に長谷部は告げる。
「…分かりはしますよ、時空の歪みやあんたの主が来たことでね。」本格的に黒王による調査が出てきてることにも。
「まっ、そういうこった。一言で言うと俺は俺を助けたい、だが限られてる範囲になっちまってるから…俺は演じてるわけだ。」仮面をクルクルと指で回しながら月鬼は話す。
「俺自身でやろうとすれば、妨害が大量にくる。いくつか実験したが、腕が焼けたり色々と大変だったぜ。」その中で見つけたのが真っ赤な赤の他人になることだ。
「そうしたら、やつに意外と早くたどり着いたのさ。俺が俺としてあれるのは、俺と離れてる時……やつに影響を少なからず与えない時だ。」いいも悪いも、ラディッツ(カリグラの器)が二人いることがもんだいだと世界はいってきてるのだろう。だからこそやめた、自分をにえに赤の他人になることで。
それによって、やっと己はこの世界の住民となれて触れられる。
「この空間は狭間につくっている、かつての俺…カリグラもしていた事だな。」とは言っても、カリグラほど広めな空間ができる訳では無いがなとはなす。
いや普通にやべぇっすから、と国重はツッコミためいきをつく。
「ってことは、俺様たちはあんたがそう他人として活動できるようにサポートしろと?。」
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