再会

恋人たちを置いて、みなRaの所へと来た。
国重はやっと離れたな、と溜息をつきRaに話しかける。
「なんであんたがここに居るんですかい……」
「…あんた、とは?。」
「…カリグラさんのもうひとつの器のあんたですよ。もう1人の主。」えっ、と翼はRaをみる。
「月鬼、様なんですか…?。」もしかして、いやそんなと声をかける。自分のかつての主はあの世界にいたはずだと。
最愛の人ともに…。
「やはり、お前には隠せれんか………」仮面を外しRaは…月鬼は顔を国重に見せる。かつてあった顔を覆う醜い痣は消えそこには眉目秀麗な青年の顔があった。
だが目つきは、かつてのカリグラのわかいころを彷彿させる。
「……へし切、どういう事なんだい。こんな危険なやつがここに居るなんてさ。」
「…危険なやつ、か。俺の主は可愛いものだ。」
「OK、話噛み合ってねえわ。」
「……向こうの僕たちの世界で色々とあって何だ…その…」
「待って、光忠。俺から話す、…国重か。お前があの噂のねぇ、…俺はご推察の通りお前の主の片割れさ。」同じ男を元に持つな、と月鬼は加える。
「……」
「まぁ、話だけでも聞け。そうだな、長くなるから茶は用意してやるよ。一等いいのをな、翼入れてこい。」
「はっ、はいっ…!。」
「僕翼くんとしておくよ、ちゃんと説明してよね。主。」
「分かってるわ、光忠。」翼と光忠のふたりはそう言ってキッチンへと向かった。
「…話、とは?。面倒なのですよね」
「そうだな、だがお前にも悪くない話だと思うがなぁ。」
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