ひとつの幸せ~第8章~

「お久しぶりですわ、へし切。」へし切長谷部…、別世界の国重当人だ。そこにいる光忠は織田家時代共にしたものだ。
「(こいつを召喚できるってホント、カリグラさんやばいっすわ)」主を選び、孤高の刀のものなのに。
「へし切と呼ぶな…、いやもういい。お前はそう言うな。」
「お久しぶり、国重さん。相変わらずかっこいいね、てか姿変えた?。」
「ええ、色々ありましてねー。」
「国重当人とその知り合いね…あなた、随分と強いじゃない。」
「褒め言葉ありがとうございます、皇嵐様。」にこり、と笑う。その目は笑っていなかった。冷たく、氷のような目だ。
この子…カリグラの若い頃とそっくり、このなりも振る舞いも本人のものでは無いのだろうと皇嵐は顔色から察する。
さて、とRaはいいもう一度次元の扉を開ける。
「…私たちは一旦戻らせていただきますよ。契約者様も久しぶりに恋人と会われたのです、癒されたいでしょ?。」
「1秒でも早くな。」
「ラディッツ!?」
「おや、もう戻られるのですね。もう1人…あわせたいかたがいたのですが。」風呂に入りに行ってる翼のことを国重は暗に告げた。
「そうですか…、ではあと少し」そう話してると翼は風呂場から戻ってRaを見てえっと言いたげな顔をする。
「主様、おかえりなさい。このかたは」
「はい翼さーん!、このかたのへやで少しお話しましょ!!。はい、一緒に行きますよ!。」ばっ!、と翼を俵担ぎしてRaの横に行く。
「すっっこーし主のこととかおはなししたいのでね。ね??」Raは溜息をつきながらわからましたよ、とはなした。
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