ひとつの幸せ~第8章~

ラディッツが連れてきたやつだ、自分はそこに特段文句を言うつもりは無いが…警戒はする。
魔導師、その類は己の道の追求のためには様々な犠牲をいとわないからだ。
「…ラディッツのこと、傷つけんなよ。」一言、カリーは冷たくRaにいう。
「…それはもちろん、彼を死なせないように。まずそれが第1です、でなくば私は研究が出来なくなりますから。」楽しみを減らしたくないので、とRaは答える。
「まっ、報告は聞けたしよ…カリーいい加減ラディッツを皇嵐の元に返してやれや。」
「ああ、早く帰りたいぞ。」
「お母さん、あんたがまた余計なもの拾ってきたからかくにんしただけでしょうが!。…まっ、わかったお礼は用意しておくし金は後で振り込むからよ。確認よろしくな。」
「チッ!、おふくろより母親かきさまは。…行くぞ、Ra。」
「はい、ではおふたりさん失礼します。」2人はカリーの家を出ていった。
「…ラディッツのやつ、名前呼んでやがるな。」
「そうだな、ターレス…俺たち以外じゃ珍しくね?。」なんなんだあいつ、ラディッツの心開いてやがるじゃんとカリーはおもう。
「なぁカリー、変な事言うが」
「…なんだよ、ターレス。酒か??。」
「ちげぇよ、あの男とラディッツのだ。」
「おう」
「なんか、わかんねえけどあいつら二人一緒のみると双子つーかひとつだったものがそろったみたいだな。」ターレスのなんとなくの言葉に普段なら、上手いこと言うなー!とカリーはターレスの肩を叩き笑うが今回はその言葉にもしかしてと皇嵐のことばがよぎる。
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