ひとつの幸せ~第7章~

「最近の主はなんか部屋にこもりっきりすっよねー、あと短期遠征」国重は己の作った亜空間で翼と手合せをして一息を入れてる時につぶやいた。
玉のような汗は一筋たらり、とたれていく。
「…そう、ですね。」翼は国重のつぶやきにそう言えばとこたえる。
「なんか主様、焦ってるような感じでしたよ。」
「焦り??」
「はいっ、書類の期限とかあと早くしたい!みたいな。」
「……あー、そういうことね。」国重はふと思い出す。ラディッツが皇嵐になにかしたいとかんがえてたことを。
「…翼さん、俺様たちは主を見守りましょうか。」これは野暮だな、と思い国重は翼に話す。
「?、はい!。僕また主様にお茶を持っていきます!!。」ホントすごいな、あのこと国重は感心する。翼はもう亜空間からでてラディッツのもとへといってそうだ。
「俺様だったらあんな缶詰状態の主に話しかけられないっすわー(これも経験の差なんですかねぇ)」翼によくよく話を聞くと、向こうのラディッツの世話を翼はよく積極的にしていたようだ。
それこそ、不機嫌な彼の時でも適度な距離感で。そんな不機嫌な時に自分の主にしてみろ、
『邪魔だ、バカパクリ』そう一言言われて気弾をぶつけられておしまいだ(オマケにカリグラのせいなのか、この時だけラディッツは特段に強い)。
「ほぉーんと感心、感心。」さて己も戻ろうと亜空間を閉じた。
「あら、修行終えたのね」
「皇嵐様」ちょうどそのとき、洗濯物を片そうとする皇嵐にでくわす。
「翼くん、ほんとたのしそうにあなたのうけるわね。」ふふっ、と皇嵐は柔らかく微笑み国重に話す。
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