ひとつの幸せ~第6章~

「おいおい、ラディッツ……まさかできねえとは言わねえよな?。」その顔は己によく見せる幼なじみカリーの顔じゃない。
フリーザ軍最強の上級戦士、白銀の死神戦士カリーの顔だ。
「あぁ、やってやるぞ。その星の資料や書類があるなら早くよこせ。」わーったよ、とカリーはいい椅子から立ち上がる。
「ほら着いてこい、俺の部屋にあるからさ。てか星に関してはプリンしねえとな。」話しながら、カリーの部屋に向かう。カリーの部屋は広く、大きい本棚がいくつもかベにある。古い資料や、それぞれの星の地域の地図までも。
中には恐らく惑星ベジータの歴史書であろうものもあった(古代文字だとは何となくわかる)。
カリーは部屋の奥にあるオフィスチェアに座り、ラディッツを真向かいのソファに座らせた。
「ちょっと待っててくれや、今からプリントするからさ。」そう言ってパソコンを扱い星の情報から期限までうちだす。
「カリー、おまえまたなにかしらべものでもしてたのか?。」己が座っている席の横に置かれてる資料たちを見てラディッツは言う。その資料の中にはところどころ古代文字があり、わかりにくいが歴史モノだというのはわかる。
「あーー…、フリーザからちと任されててよ。その資料なんだわ。」カリーはパソコンから資料をコピー機に転送しつつ話す。
「また面倒なのをな…、歴史なんて知ってなんになるんだ?。」
「さあな。」
「あれなら追加料金くれるなら手伝うぞ。」普段のカリーなら助かるわー、とか言ってきそうだなと思いラディッツは言った。
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