ひとつの幸せ~第6章~

「(子供に渡すのすら影響受けてるのかしら)」国重の主、信長がよく蘭丸に金平糖を渡してたことを思い出す。
「ほら、座られてください。」国重は流れるような動作で椅子を引き翼を座らせる。
「はいっっ」翼は椅子に座る。国重はそれを微笑ましそうに見てた。
「国重さんは、優しいですね。」
「そうっすか??、じぶんにはよくわかりません。」
「国重、翼くんには優しいわよ。」皇嵐は国重の疑問に答える。そう、見る目も穏やかで冷たい血のような色を宿した瞳は翼を見る時は優しい焚き火のような色のあたたかさをもっている。
「…そうですかい、いやー見てると放っておけないんで。」
「??」翼は首を傾げて国重をみる。
「あー…翼さんが良い奴ってことっすよ。刀にとっては、守りたい人ということっす。」守りたい人…翼はそのことばに、へへっとわらう。
「痣丸が言ってました!、そう刀に思わせれるのは1人前になれるやつだって!!。」
「そうですねッ……。あいつほんと甘やかしるわァ…」国重はお茶を持ってきて子供用のコップに注いだ。
「あら?、あなたもなかなかでしょ。」
「皇嵐様……、いや俺様それで主のも間違えたのか?。」
「そういえば、あなたラディッツと契約したのは小さい頃よね?。クスクスっ」
「…気づきたくない事実ですわーーー!」そういえば信長公が甘やかしてた蘭丸も幼い男の子だ。国重はまさかの事実に頭を抱える。
「(…こんなとこで主の影響出るなんてッ)」いやあれだ、刀を惑わすのが上手いだけだあの人たちがと国重はさり気に現実から目をそらす。
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