ひとつの幸せ~第5章~

「主は……カリグラの器ですものね、封印の。」生まれ変わりという名目の。
「いやー、おどろきましたよ。彼の魂が未だ生きていることにもね。 」
「消せれると思う?、かれのたましいのこと。」
「まさか!、思ってませんよ。ただ、彼の存在が現在にも影響を与えてるとは思ってますよ。」椅子をてこのようにゆらしながら国重は語る。
「…まあ、いままた話した理由はですね。ちょっと俺様の同族の匂いがしてるからなんですよ。」近くにね。
「あなたがそれを見てどうおもうかときになりまして。」
「思うも何も、あなたは付喪神でしょ?。 」
「妖刀ですよ、俺様は。」
「……呪いの刀、という事かしら?。その同族は。」
「ええ、まっなぜかは気になりますがね。カリグラさんを機に何もかも変わってきてますし。」おそらくだが、己の今の主ラディッツはそこまで強いという訳では無いだろう。それは何となくかんじている。
そしてカリー………、彼も本来はいないはずだったのではないだろうかとふと思う。だがカリグラという歯車をひとつに、何もかも変わり始めた。そして本当の意味でいまサイヤ人は宇宙一の戦闘民族となってきたのだろうと。
「カリーさん、あなたの兄の子ですよね?。皇嵐様。」
「そうよ、私の兄……邪皇の子よ。」長男でありながら、フラフラとふらつく所在不明な兄。カリーと見た目は似てるが、カリーのほうが明朗快活さがある。
出かけてくる、と言って早100年近くいつのまにかサイヤ人と子供まで作ってたなんてと彼と会って思ったものだ。
「見た目だけよ、彼と兄が似てるのは。」
「…そうですか。」ワチャワチャ、と音が聞こえてくる。
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