慟哭

「月鬼が………、亡くなったと?」翌日、空夜は重虎のもとへと行き己が見たものについて話した。
「……うん、そうなんだ…兄ちゃんは父ちゃんを殺してっ……」
「……何でそんなことになったんかね、まああのバカが現れるってことは…為朝?」重虎のそばに為朝は現れ、姫様これをと巻物を渡す。
そこには月鬼の生まれについて、そして事の顛末が書かれてあった。筆記から見ておそらくこれは…
「…強薙さん………?、あの人がやったのか!?」己のことを殺そうとした計画、でもそれは密かに消したと見せかけようとしたこと。月鬼の中にあるものの魂がつよくでかく、消さなくてはならなくなってきたことなどある。
皇が月鬼のことを利用としてたことも、止めらなくなってきたことも。
「空夜…」
「なに………?」
「今度、村に行かせてもらうよ。私はもう少し大人しくしとかないといけないようだし。」
「……ほんと、バカだねぇ…帰蝶も月鬼も。」
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