慟哭

皇は周辺の呪術師たちとともにバリアを貼る。上級の神ですら通さないような分厚さのものをだ。
「っはははっあーははは!!!!!」月鬼はそれをたった一撃、拳ひとつでまるで紙を引き裂くかのように破る。
「どうしたぁぁ~?、なぁ???。皇たちよぉ、俺みたいなぁー?ちっぽけな呪術師にー??破られるなんてざまぁねぇなぁ!!!」
「ラディッツ!!、落ち着け!。」
「うるせぇなぁぁ??、クソおやじぃ。いいや、もうお前は親父でもねえ俺の事捨てようとしたんだからな……」
「強薙、俺を殺してみるならやってみろよ。」右手で物を薙ぎ払うような動作をおこなうと、あたりの地面がえぐれる。
すると、そのえぐれた中から化け物が出てきて人々を食いつくし始めた。
「月鬼ぃ!!、きさまぁ!」皇は身体強化を行い月鬼へと攻撃を仕掛ける。
「なんだぁぁ!!?、皇ぃ!。声が小さくて聞こえねぇなぁ!!!!」月鬼は術を唱える、そして禁術を放つ。
天候を崩し、災害を起こす御業を。
「天道墜落(てんどうついらく)」赤黒い雷が周辺へと落ちる、術師たちは防御しながらも攻撃を仕掛けようとするが悉く雷の餌食となった。
「………あぁ、俺は俺から開放された気持ちだぜ。……穢れの御霊 目覚めたり」呪いの言葉を唱えると、次元のさけ目から禍々しいドロドロとしたマグマみたいなのが出てくる。それらは人と似たような姿を形取り、術師たちを襲い始めた。
化物に、謎のものたち、そして落雷…まさに神の怒り月鬼のその姿は憤怒の塊のようだ。
皇はすぐさま水龍を出して立ち合う。
「弱い奴らは下がってろ!!!」
水の剣を作り出して、月鬼へと斬りかかった。
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