慟哭

昨日あの後いっその事自分の家にいや、帰蝶の部屋に泊まるべきだった。
あの父が…父の後ろにいる皇のものたちが何かをしでかすかもしれないと深くなぜ考えなかった。
幸せに浮かれてるばかりじゃ、ダメだった。
ーーー
ドォォン!!、父の屋敷のとこに月鬼は赤い雷と共に登場する。屋敷の庭に皇そして、付き人の多々羅がいる。家来の人々も。
「なんでッ、お前らがここにいるんだよっ……!!?。」よく見ると中心に己が初めて見る魔法陣と、女性の死体がある。
重虎か?、いやちがう。あれは、ああよくみていた愛おしくてたまらない黒髪の色だ。ダラりと垂れ下がり魔法陣の上へと転がっている。
着ているのは高校のセーラー服だ。黒い色は赤黒く染まり血が広がっている。
「帰蝶ぉぉー!!!!!」月鬼が駆け寄ろうとしたとこ家来たちが月鬼をおさえる。
「離せ!!、俺は当主だぞ!。帰蝶っ!、帰蝶ッッ!!」ああっ、見たくなかった。知りたくなかった、彼女が死んだなんて。遠目でも見てわかる彼女の命の灯火は消えてると。
「当主様落ち着かれてください。」ひとり、己の片側を取り押さえる家来が言葉を話す。淡々と、義務的に。
「あのお方は我々のにえとなられるのです。」とても栄誉あることですよ?、と残酷に語ってくる。
「なにがにえだ!!、きさまらっ…死ぬ覚悟があるんだろうな!!。」
「ラディッツ、落ち着け。」途端月鬼の両腕に水色の手錠が付けられる。父、強薙がつけたのだ。
「お前にはこれからなってもらわないといけないからな。」
「あ??」なってもらわないと?、どういう事だ。栄誉ある事ということも月鬼は己の腹の底からの怒りがとてつもないものだと理解している。
だが、このモノらの言葉は上手く入ってこない。
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