慟哭

「いいの??、そっそのそんなに作らせちゃって」
「構わねぇよ、光忠からしたら一人前増えたにしても大したものじゃねぇ」
「それなら言葉に甘えるわ!」帰蝶はにこりと笑い、自分に告げてきた。
「…あぁ……」お前はそうやって、笑ってる方が似合うなとキザなことを思ったなと月鬼は心の中でわらう。
(これはこれで、いい生活かもな…)翼もきっと、こうやって幸せに暮らしているだろうとキラキラと宝石のように輝く星空を見ながらそう思った。
その中に、赤く不気味に光る星があることに気づかず。
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