慟哭

「多々羅、ひさしぶりにやるぞ」
「へへへ、楽しみですなぁ。あの男が弱虫な月鬼が泣く姿を見るの
が」

翌日

「主!!、やっと見つけたよ!」月鬼のもとに光忠が駆け寄ってきた。
「翼のか!?」
「うんっ、えっとこの次元にね…」
(ここは、確か俺がいる所では??)昔見た、自分のツイの存在がいるのとこの。
水鏡で見てみるとそこには幸せそうに己と同じ名前を持つものについていく翼がいた。隣には重虎と同じ気を持つ銀髪の男がいる。
「………」月鬼は複雑な表情をした、なぜなら彼の両親は光言宗によって殺され翼の命は今狙われている。
そんな次元に彼をよんでいいのかどうか。それならいっそ、別の己がいる次元でもいいのではないかと。
「…ここは」長谷部はのぞき見て、ある刀の存在をとらえる。
同じへし切長谷部の名を持つ刀、銘を国重。
本当にそこに移動したのだと長谷部はとらえた。
「むずかしいな」
「ここよりは比較的に平和なとこだしね」
「……少し、考えるか」時間はまだある、と月鬼は考えた。
しかし時間や運命は残酷なもので悲劇がゆっくりと迫ってきていた。
「ラーディッツ」自室に戻ろうとする月鬼の目を帰蝶は塞いだ。
「帰蝶っ、なにしてる??」
「暇だから遊びに来たの」いいでしょ?、とニコリと笑い告げた。
「あのなぁ、夜だぞ??。両親は?」
「今日は遅くまで仕事なのよ」そうかよ、と月鬼はいい仕方ないと光忠に1人前増やせと告げた。
彼女の両親は揃って会社の仕事をしている、遅い時は深夜までしているのだからご飯を食べさせた方がいいだろ。
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