慟哭
息子の言葉を黙って強薙はきく。確かになと小さくいう。
「…あいつの血は重虎が継いでるな」重虎、竹藤(崇徳)家の一人娘にして屍の王。女でありながら神通力を持ち、屍たちを統制するものだ。
「あぁ、あのはねっかえりむすめのな」
「成仁さんは…持たない代わりに霊感が発達してた」そう、神と対話するほどの力を彼は持っていたのだ。
「その娘のあいつも持ってるさ、アンタの知ってのとおりあいつは今崇徳院の「あの女を殺すことになった」!?」なっ、と月鬼は言葉を失う。
重虎を、自分の友人を??。
「っなんでだ!!!、教えろ!」
「讃岐院の力を完全に断つためだ」
「だからって、おまえはっっあいつに勝てると思うか!?。怨霊神全てを敵に回すんだぞ!!」
「皇(すめらぎ)とその分家筆頭多々羅(たたら)も参加すると言ってもか?」皇家…神功皇后の流れを組み、古くから日本を守る退魔の家だ。
「無理だ、いくらなんでも無謀だぞ。シゲはそんなのでやられる奴じゃねぇ」だからだ、と強薙は告げる。
「お前もそれに参加しろ」明明後日、明朝に白峰寺を襲うと強薙は告げてその場を離れた。
(いくらなんでも無理だ、俺にあいつを倒すことは)あんな憎まれ口を叩き合う仲だが、重虎のことを月鬼は双子の妹のように思っている。
「くそが!!!」バンっっ!!!と壁を殴りつけて月鬼は思い悩んだ。
それを影から強薙は皇家の当主とともに見ていた。
「息子は、参加しないとおもいますよ」
「だろうな、あの様子を見ると」
「どうしますか?」
「……強薙さん、あんたは冷酷だ。ならわかるだろ、やつの大事なものを壊せばいい」
(さすが、生まれながらの王だ)「…わかりました、では帰蝶をころしますか」
(ちょろいものだ)「あぁ、そうするか」
「…あいつの血は重虎が継いでるな」重虎、竹藤(崇徳)家の一人娘にして屍の王。女でありながら神通力を持ち、屍たちを統制するものだ。
「あぁ、あのはねっかえりむすめのな」
「成仁さんは…持たない代わりに霊感が発達してた」そう、神と対話するほどの力を彼は持っていたのだ。
「その娘のあいつも持ってるさ、アンタの知ってのとおりあいつは今崇徳院の「あの女を殺すことになった」!?」なっ、と月鬼は言葉を失う。
重虎を、自分の友人を??。
「っなんでだ!!!、教えろ!」
「讃岐院の力を完全に断つためだ」
「だからって、おまえはっっあいつに勝てると思うか!?。怨霊神全てを敵に回すんだぞ!!」
「皇(すめらぎ)とその分家筆頭多々羅(たたら)も参加すると言ってもか?」皇家…神功皇后の流れを組み、古くから日本を守る退魔の家だ。
「無理だ、いくらなんでも無謀だぞ。シゲはそんなのでやられる奴じゃねぇ」だからだ、と強薙は告げる。
「お前もそれに参加しろ」明明後日、明朝に白峰寺を襲うと強薙は告げてその場を離れた。
(いくらなんでも無理だ、俺にあいつを倒すことは)あんな憎まれ口を叩き合う仲だが、重虎のことを月鬼は双子の妹のように思っている。
「くそが!!!」バンっっ!!!と壁を殴りつけて月鬼は思い悩んだ。
それを影から強薙は皇家の当主とともに見ていた。
「息子は、参加しないとおもいますよ」
「だろうな、あの様子を見ると」
「どうしますか?」
「……強薙さん、あんたは冷酷だ。ならわかるだろ、やつの大事なものを壊せばいい」
(さすが、生まれながらの王だ)「…わかりました、では帰蝶をころしますか」
(ちょろいものだ)「あぁ、そうするか」