慟哭

それなら納得をせざるを得ない…。
「次は時間、そして方角とかをずらしてみるか」ならばここの次元の設定ではなく別のものとしてみよう。そうすればなにかわかるはずだ。
「わかったよ、主。だけど無茶はしないでよね??」君は大事な僕らの主なのだから、と光忠は月鬼に告げる。
「わーってる、そんなこと刀に言われちゃ情けないからな」
「言われなくともわかるとはさすがは主!!、次の初夜は俺と「する予定ないし、せんからな!?」ああ!辛辣な主もいい!!」このホモ刀はおこう、考えても無駄だと悟り月鬼は廊下を歩く。
そうしているとカラスの式神が来て月鬼の前に飛び降りる。この式神の霊力…間違いない、と月鬼は目を細める。
「親父か 」月鬼 強薙、月鬼の実の父親にして先代当主だ。カラスは月鬼に文を渡し、月鬼はそれを開く。中身はただ一言、『本家 桜の間にこい』とだけ。
月鬼が現在住んでいるところは村からも隅の方だ。彼が家族とあまり会いたくないがために移動したのである。
「…主っあの無理して「会ってくる」主!?」長谷部は憤怒の表情をして歩く彼に阻止をかける。
「どぉーセ、依頼の話だ。シゲのやつは高校だ代わりにはできん、だから行く」
「だから俺が「お前は俺の使い魔だろ!、代わりにはならん!!!」!!?」
「今回は俺が呼ばれた件だ、安心しろ暴れてはこん。光忠と一緒に飯を作っておけ」そう言って彼はその場から消え去った。
「あっあるじ……‼」
「信じて待とうよ…長谷部くん、きっと彼にはなにか考えがあってのことなんだから」
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