ひとつの幸せ~第4章~

「はい、どれも国宝級……宝物をあの人は持っていました……」そう、あのふた振りを強く輝くふたりを。
緊張が抜けてきたのか翼はうとうと、と眠りへと誘われ始めた。やはり疲れが溜まっていたのだろ。
みきは近くから毛布を持ってきて翼にかけてあげる。
「寝かせてあげようよ、まだ四時間近くは時間があるのだからさ。」
「そうだな、………色々とあったろうしよ」つくまでの間、休ませてあげよう。この小さい子供を
7/7ページ
スキ