ひとつの幸せ~第4章~

たしかにこれからこの子供の成長が面白そうだと拾ってきた。
しかしそれはカリーたちによって育てられた姿を見ようと思ってだ。
「…いや、俺のとこには皇嵐もいるからな…」
「あいつとのあいだの子供育てる予行練習と思えよ。それでやれ。」ターレスさん、顔が笑ってませんよ。
「そうよ、それにこの子ラディッツについてくる気満々なんだから!!」みきにいわれて翼の顔を見る、たしかにその目は荷物を持ちながらも輝いていた。
「拾ってきたものは育てるべきだぜ?、ラディッツ」カリーがニコリと笑って迫ってくる。三人に追い込まれラディッツは万事休すだと思いため息をついてわかったと答える。
「……俺が、育てよう」皇嵐になんて言おうと考えながらラディッツは宇宙船に翼を連れて乗った。


宇宙船のなかはほぼ気分が暗いラディッツ以外、翼への質問攻めタイムだった。
「お前、どこの星から来たんだ?。あっかしやるよ」
「ありがとうございます…えっ、えっと地球……です」
「地球なの!?、へぇーラディッツの弟の星なのね」
「でも何で、地球からこんな遠い所に来たんだ?」
「その、いつの間にか来ていて……この前の前の星は何か肌が黄色というか変な角生やした的なとこで…」
「あぁ、ユニー星人のか。あそこ半戦闘民族と言っていいとこだよな…でも確か二年前に滅びたよな?。ザーボンあたりが攻めてよ」
「…僕が、来てからです…」
「じゃあ、その次は?」
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