ひとつの幸せ~第4章~

「皇嵐さまバカの残念イケメン!!」
「よしっ前半のものは褒め言葉と受け取ろう」
「……ところで、坊主。お前名前はなんて言うんだ?。俺はカリー」カリーは子供と目線を合わせてあめをあげてきいた。
子供はぎゅっと刀を抱きしめて小さく鈴のような声を出して答える。
「…真堂、翼です」
「なんかすごいかっこいい名前だねー、翼くんかぁ。私はみき、そこにいる人はターレスよ。んであなたを助けたのが…」
「ラディッツだ」名前を教えると子供は笑顔でラディッツに近づきありがとうございます、と礼をした。
「…その、ラディッツさん…本当にありがとう、ございます…!!」
「構わん、犬俺の荷物持っていけ」そう言ってラディッツはカリーたちのとこから自分の荷物をとり翼に投げつけた。
「…え?、あの僕翼と「まだ半人前だろ、それに犬みたいについてくるからな。十分だ」……」
「おいおい、ラディッツ。お前も半人前のくせになぁーに子供にひどいあだ名つけてるんだ?」ラディッツの左肩に手をおきカリーはいう。
「はっ、交渉も策略も俺が上だろ?。お前はそこでは半人前ではないのか?」確かに今回の遠征も大まかな策略はラディッツに任せていた。交渉もだ。
話術や謀術に関してラディッツの右に出るものはほとんどいない。まさかの切り返しにカリーは負けだと手を振り仕方ねぇなと言った。
「翼くんはどうする?、宇宙船に乗るけどこのあとさ」
「そこは拾ってきたラディッツのとこで育てるだろ」みきのことばにターレスはラディッツを見て溜息をつきながら答える。
「……俺のとこでか?」
「あ?、お前そのつもりで拾ってきたんじゃねぇのか?」
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