初めまして愛しき方~第2章~

しかし、この子供ラディッツは気にしない。真っ先に思ったことは言うし、逆らう。所謂、生意気小僧だ。
これもバーダックの血か、それともラディッツという人間の特徴か。どちらにしても、ありがた迷惑である。
「いるのは、いるけどよ…寝て「ヨシッ、夜這いしてくる!。」ガキが何をいってんだ!。って…いきやがった。」
「……カリー、無駄だぜ。ラディッツは一度思ったことは実行するやつだからな。」
「バーダックか…それとも、ギネか。どちらにしても、迷惑な遺伝だ。」やれやれ、と言いたげにカリーとターレスはため息をついた。
これをカリグラのだと聞けば、二人は揃ってタイムマシンを作り殴り込むかもしれない。
「…ターレス、侵略した惑星から菓子をとってきたが…いるか?。」
「あぁ、もらうぜ。」二人は部屋に入っていた。
バーダックの息子に疲れた顔を浮かべながら。

早速彼女がいるであろう部屋に向かえば、いた。
ベットに横たわり、スヤスヤと寝息をたてながら。長く黒いまつげ、黒真珠のような髪…撫でたらどうなるだろ。
そう思い、足音をたてずに近づき右手をスッと近づけ触る。
「…サラサラしてる。」触る度に甘い妖艶な香りが鼻をくすぐる。
唇を見ればプクッとして桜色に光る。右手を髪から離して、唇に触れれば柔らかくそこに吸われるように唇を重ねた。とても甘い、まるで禁断の果実を舐めたような味がする。
「…ッッ!」ボンッと顔が赤くなり離せば、心臓が高鳴る。
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