ひとつの幸せ~第2章~

カリーは話とはいえ、全て伝説いや伝説以上のことだと知り圧倒されるしかなかった。
何より破壊神ビルスを赤子の手を捻るように倒したことには思わず声をあげそうになった。先祖が記した話より異常ではないかと。
「…カリグラはとても美しく誰もがひれ伏すほどの力と可憐さがあったわ。そして、あなたたちが聞いたような残酷な皇帝だけではなかった…彼は降伏した星には本領を安堵してそこの文化や技術を学んだわ。最初のスカウターもそれの1つよ。あなたたちの戦闘服もね…」
「…これは、カリグラが…」えぇ、と皇嵐はニコリと笑う。
「といっても彼はダサいなといって着なかったのよ。」だからこの鎧をまとっていたの、とカリーにいう。
「これ、国重のものと似ているよな…」
「たぶん彼のことでしょうからその時代や世界にいったのでしょ」
「何でもありだな……!!」威風堂々、自由気ままとはカリグラのことではないかと考えた。
「…でも、そんな彼も…死のときが来たわ。彼は未来を予知できたの」悪魔の力によって。カリグラはそこで自分が前王に殺されるとこを見た。悪魔殺しの銃によって。
そして、同時にある未来を見たのだ。皇嵐唇を噛み締めてカリーに驚きのことをつげる。
「……カリー、これはあなたの心のなかにしまっていてちょうだい。」
「あ?、とうぜんだろ。こんな奇想天外なこと「それもだけどこれもよ」…?」カリーは彼女が言いはなった一音、一音の言葉をすべて疑ってしまった。
いや、今も疑っているのだ。そのぐらい恐ろしくおぞましいことだ。
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